用語集

砂面計

超音波で砂面高を連続計測する装置(沿岸海洋調査製)。海浜浸食や航路埋没などの原因の究明や対策のための基礎資料を得る用途にて使用。
埋没や浸食/堆積現象の発生前後の状況や変動量を把握するための定期的な深浅測量では、いくつもの擾乱(台風や時化等)の結果としての地形変化としてしか現象を捉えることができない。しかし、この砂面計では波浪や海流等によって引き起こされる経時的な砂の動きや砂面変化状況を長期間連続して観測することが可能となる。
DL-3 (多機能型波浪計, 多機能型海象観測装置, 波高計)

バッテリーとメモリーを内蔵しており、1台単独で海底に設置するだけで、超音波および水圧による波高、波向、流向流速、水温を計測する装置。
DGPS / DGNSS

GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)は、各国が開発したシステムである「アメリカ:GPS」「ロシア:GLONASS」「EU:Galileo」「日本:みちびき(QZSS)」の衛星測位システムの総称。GNSSは衛星から受信機まで電波が到達する間で様々な影響(一定ではない影響)を受けるため、基本的な測位精度は5~10m程度といわれている。これを"単独測位"と言う。
DGPSやDGNSSは、海上保安庁が日本の沿岸部の基準点より中波ビーコンで送信するディファレンシャル信号により、計測結果の誤差を修正、1~2メートル程度に測位誤差が軽減されるものであったが、2019年3月1日をもって廃止された。現在は「衛星補正型 DGPS」がこれにとって代えられている。

海上保安庁 ディファレンシャルGPS [平成31年3月1日終了]
https://www.kaiho.mlit.go.jp/soshiki/koutsuu/dgps/
SBAS配信サービス
https://qzss.go.jp/overview/services/sv12_sbas.html
衛星補正型 DGPS

SBAS (Satellite-Based Augmentation System の略称)
静止衛星を用いたGPS誤差補正技術の総称。現在、米国のWAAS、欧州のEGNOS、日本のMSASの3つのシステムがある。このうち日本のMSASは準天頂衛星システムみちびきにより補正情報を配信(2020年3月にて多目的衛星MTSATによるサービスは終了)、SBASにより海上保安庁のディファレンシャル補正情報が受信できなかった地域でも高精度(1m以内)の測位が可能。

SBAS配信サービス
https://qzss.go.jp/overview/services/sv12_sbas.html
RTK-GPS / RTK-GNSS

RTK-GPS ( = Real Time Kinematic GPS) とは、正確に測定された三角点・水準点等の基準点データを無線送信し、GPSの誤差を計算して、DGPSなどよりも高い精度(数cmオーダー)で測位する方式。ただし、基準点と測位点との間で、無線送信器でのデータのやりとりが必要な為、測量地点の近くに基準点が必要となる。
また、さらに測量地点の近くに基準点がなくても、インターネット通信により仮想的な電子基準点(VRS)を生成する基線解析サービスを利用して、同様の測位精度を保つネットワーク型RTK-GPSも多く利用されている。
ネットワーク型RTK-GPS (GNSS)

RTK-GPSと同様に基準点データを無線送信し、GPSの誤差を計算して、DGPSなどよりも高い精度(数cmオーダー)で測位する方式。ただし、仮想的な電子基準点(VRS)にて基線解析した情報をインターネット回線にて通信するため、測位現場周囲での基準点は不要となるが、海上で使用するには測位~FIX解が得られるまでの時刻遅延(データ通信解析結果が得られるまでの測位時刻遅延)に注意が必要。
音響測深機

調査船から発した音波が海底面で反射し、その反射時間により、水深を測定したり、海底地形・構造を捉えることが可能。直下水深を測定するシングルビーム測深機や面的に測深可能なマルチビーム測深機などがある。
マルチビーム測深

扇状の音波を海底に向けて発振し、海底で反射した音波から多数の水深値を算出する技術です。面的な水深値データにより海底面を3次元にて捉えることが可能。近年では言葉の定義が改定され、扇状の音波で面的に測深する方法を「スワス測深」と総称し、技術的な分類として「マルチビーム」と「インターフェロメトリ」に分類される。
サイドスキャンソナー

調査船に曳航された送受波器の両サイドから扇状に音波を発振し、海底で反射した強度(正しくは後方散乱強度)を色の濃淡として描画する技術。反射強度は海底の性状の違いを示しており、海底面の堆積物(泥・砂・礫)の相対的な区分を推定できる。
モザイク図

サイドスキャンソナーにより得られた複数の測線データをパノラマ写真のように連続的な画像にした図。
地層探査

海底下の音響インピーダンス(地層の密度×音波の伝搬速度)の異なる境界で反射した反射波により、地層構造を調べる探査手法。一般的に音波探査とも呼ばれる。